生きてあなたを愛したい
それから、葉月は「柊雅は優雅を守りたいだけなのではないか」と言った。
それが図星のようだった柊雅は折れ、葉月にはもう近づかない、そう言った。
俺を守りたかっただけ…だと?
…でも確かに…そういう風に見ればそう見えるかもしれない。
柊雅は隠し、俺は誤解をしていた。
そういう事なのだろうか。
柊雅は汚れ役を…
「ガキは嫌いだ!」
考え事をしていると、その言葉が聞こえた。
柊雅は中学生の頃、組関係のパーティーで、泣いていた傘下の組の子供を追い出せ、と怒鳴ったりしていた。
親父が困ったように止めていたっけか。
他にも、過去にそういうものを見たことがある。