生きてあなたを愛したい
その後、30分くらい女遊びをしている5人を絞り込んで説教。






「ねぇ、龍真さん。真帆は?」

「なんで俺だけ『さん』付け…。夏バテだ。毎年そうなんだよ」





女子1人って結構辛いものがあるからね…。


真帆には結構優しくしてもらえてる。
毎日私はマネキンみたいに服を着せかえさせられてるけど…。


それをみんな「可哀想に」って目で見てくる。
助けてくれればいいのにね。








「そっか。」



「葉月〜。そろそろ肉焼くからこっちおいでよ〜」

なんと、そのまま浜辺でバーベキュー。








帰りたい…



「もしもし?今日遅くなるね…うん。大丈夫」

私は鈴夏ちゃんに電話をして許可をもらった。




「おーい、葉月〜」

龍真さんと若葉が私を呼ぶ。
そう言えば、何で龍真さんだけ『さん』付けてるのかな。

自分でもわかんないや。



私はみんなのところに行った。


「食え」




藍音が私のお皿に人参と玉ねぎ、ホルモンを乗せる。


「そんな細せぇ体じゃ何もできねぇーぞ?」



龍真さんは豚肉と牛肉を乗せた。









「こんなに食べられないけど」


「食えなかったら俺が食うから。ある分取っとかねぇと、こいつらブラックホールだから」





優雅が苦笑いで言った。


「あ!俺が温めてた肉!!!!愛二、てめぇ!!!!」

愛二と藍音がケンカ。




それをみんな笑いながら見てる。

砂の上に座って、幹部陣、下っ端陣がお肉を頬張ってるのを見ていた。






黒龍…ここは居心地がいいね、皐月。

「葉月ちゃん」



「薫…食べないの?これ、食べる?」

私のお皿を差し出した。
「いいよ…それ、食べれなかったら優雅のだから。食べれないなら優雅に渡しておいでよ」


うふふ…と笑いながら言った。







「葉月ちゃんが来てからまだ一週間だけどさ、みんなに笑顔とか団欒が戻ったよ…葉月ちゃんのお陰だね。」



ーーーーー償いになったんだね…



「そっか。」




「藍音はね、仲間が凄く大事っていう意識が一番強くて…敵族のスパイとか地位とか目当てで近寄ってくる女とか、危害を加えかねない存在は排除するような奴だった。

詩音も、人を信用するのにすごく時間がかかるやつだ。女に話しかけるなんてそれ以前の問題。
今日、びっくりしたよ。今着てるのだって詩音のラッシュガードでしょ?」



「そうなんだ…」

何かみんな、闇深そうだね。





「いいね、黒龍は。温かい」

「皐月が消えてから俺達の関係も冷えきってたんだよ。でも葉月ちゃんが来てから…皐月がいた頃のような……」


「私は…皐月の代わりでここにいるから…」





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