生きてあなたを愛したい
俺はベッドの端に座った。
「…どうしたの?風翔さん」
「えっ?」
「ちゃんとご飯食べてる?あっ、…もしかして!鈴夏ちゃんが帰れない朝、ご飯食べてない!?」
「…」
鈴夏が仕事が詰まって帰れない朝は、いつも葉月が朝食を作ってくれていた。
「いや…」
変に鋭いんだから…。
「悩み事…?」
「うーん…」
「私でよければ聞きましょう」
ニッと笑って手元に開いていた本を閉じた。
テレビ台に置いて、俺の目をまっすぐと見た。
困ったな…。