生きてあなたを愛したい
「ちょ、触んないで…」
「「「ヒュー♪かわいい〜」」」
男達は私を囲む。
殴ってやってもいいけどさ、あんまり暴れると倒れちゃうし。
「やめて!!」
隣に座っていた男は私の太ももを触る。
ーバキッ
急に隣に座っていた男が吹っ飛んで、その代わりに私の隣には詩音が座った。
「し、詩音…!?」
「何やってんの?お前、バカなの?」
そう言ってソファーから立ち上がると、男達を追い返した。
「こんな所でお前みたいなやつが一人で座ってるってさ、どうぞナンパしてくださいって言ってるようなもんだろ。」
お前みたいなやつがってなによ…。
「なんで一人でいる。こういう所来るなら護衛をつけな、」
「お待たせ〜。あれ、何で詩音がいるの?」
お前のせいか…と頭を抱えた詩音。
「何かあったの?」
「ナンパされてた」
詩音はポケットに手を突っ込んで歩き出した。
「あ、ありがとね!」
詩音はヒラヒラと手を挙げて、どこかへ消えた。
「大丈夫だった!?ごめーーーん!!!!葉月が美人だって忘れてた」
「美人じゃないし…」
「(鈍感め)ハイハイ。行こ」
それから沢山買い物をして、たくさん話して今日は真帆が私の家に泊まることになった。
ていうか、今日私1円も払ってないのだけれど…。
財布を出すと、手で押さえられてたし。
「お邪魔しまーす!」
鈴夏ちゃんには許可をとってある。
「今、鈴夏ちゃんたちいないから」
鈴夏ちゃんも風翔さんもお仕事。
今日は鈴夏ちゃんは少し遅くなるみたいで、風翔さんは帰ってこない。