生きてあなたを愛したい


その後、3時間後には熱も下がり、風翔さんが酸素マスクを外した。

葉月の意識もハッキリしていて、この一ヶ月嘘だったかのようにケロッとして、オレンジジュースを飲んでいる。



「お前な…」

「ん?飲む?」


「いらねぇよ!」



何怒ってんの〜と笑う葉月。

ま、安心だな。



「葉月、明日体調が良かったら会いに行こうか」

「行く!と言うか、今から行こう!」

「もう夕方だぞ?」


「いいの!行こう!風翔さんも、圭斗さんもっ!」



葉月はベッドから降りて、ふらつきながら俺たちの手を引いた。

そうだよな、一ヶ月も会えなかったしな。



「無理すんなよ。」

「うん!」

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