生きてあなたを愛したい

帰宅 優雅side

そして、大事を取って2ヶ月ほどの入院をして、葉月は退院した。


同時に羽悠もNICUを卒業し、退院した。


葉月は腕の力が後遺症で完全じゃないから、俺が羽悠を抱いている。


「なんか、悪ぃな」

「いーよ。パパなんだし」



帝王切開で羽悠を取り出した時、意識が無かったらしく、まだ一度も羽悠を抱いていない葉月。

葉月より先に抱くのは申し訳なかったが…。



まぁ、俺よりも先に風翔さんとか、先生達が抱いたみたいだけど。



「若、葉月さん」


黒いリムジンの横に、圭斗が立っていた。

ガードが俺たちの周囲を警戒しながら、車に乗せた。



「葉月」


葉月はニコッと笑った。

座った状態なら、抱ける。

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