生きてあなたを愛したい
面白そうに見るのが俺たちの性格の悪さ…。
そういう反応をされると面白くなるもんなんだよな。
すまないな、弟よ。
怜は、呆れたように頭をかいていた。
「どう?」
「ど、どうって…」
「ん?」
さぁ、言え。と言わんばかりの声のトーン。
「俺、ガキが…可愛く見える……」
困惑したような表情で羽悠を抱く柊雅。
それを聞いて、そうだろうそうだろう、と言うような顔をした葉月。
「姪っ子だね」
葉月がそう言うと、柊雅は、俺まだ高1なのに…おじさん…と呟いた。
その日、親父達にたまに奪われながらも、主に柊雅が羽悠を抱いていた。
ちょっと怖そうにしながらも、不器用に羽悠を抱いていた。
何だかんだ、羽悠が泣いたら慌ててあやしていた。