生きてあなたを愛したい
ーーーーーーーーーーーーーー
「葉月ちゃん」
肩をトントン、と叩かれて目を開けると、心配そうな冬乃さんと羽悠が私の顔を覗いていた。
「あっ…ごめんなさい…」
「いいよいいよっ。どう?大丈夫?」
「はい!寝不足だっただけなので…大分体が軽いです」
「そう、よかった…」
羽悠は私にぎゅっと抱きついた。
「心配したのー?」
羽悠は手にぎゅっと力を入れた。
「ママもう大丈夫だからね」
そう言うと、わんわんと泣いてしまった羽悠。
その声を聞いてか、羽音を抱き抱えたまま、優雅が寝室に入ってきた。