生きてあなたを愛したい
「そうなの?」


「姫!!これは!」
「日和のバイクも真碧のバイクと似てるね」
「同じ型なんスよ。色違いなんです」


真碧のバイクの隣に並べられたバイク。
真碧のストなんちゃらは、濃い青で、日和のストなんちゃらは、濃い赤。





みんなの個性的なデザインとバイク。




ーガシャン!!!!

「「あっ!!!」」

突然、瑠夏(ルカ)と伊織(イオリ)のバイクが倒れた。



見ると、ヘルメットが転がっていて、ヘルメットが飛んできて、それが伊織のバイクに当たり、倒れた伊織のバイクの隣にあった瑠夏のバイクも倒れた。


ヘルメットが飛んできた方を見る。








「!!!!」

「「「「「「「姫…?誰っすか?」」」」」」」

伊織と瑠夏は慌ててバイクを起こす。




「…は…春希(ハルキ)さん…っ」


「いけないなぁ…こんなところにいちゃぁ…」



にこっと微笑む姿に、背筋が凍った。


下っ端君たちは危険だと判断したのか、私を自分たちの後ろに隠した。




「だめ…まって…」


バイクの恨み~っとか言って襲いかかる下っ端君たち。


かなうはずもない。

一瞬で気を失った下っ端君たち。

「ひめ……っ、上に…、行って、」



日和が力を振り絞って私に伝える。


そんな日和を笑いながら春希さんが踏みつける。
そして、一瞬のうちに、瞬きをしたうちに春希さんは私の隣に立っていた。
そして、小さく言った。









「悪い子だな…仲間なんか作って…。君は人を殺そうとしたんだよ?まだ目覚めてないんだろ?皐月くん。僕の元においで。ここに来ないならここのみんなの命はない…。さぁ、みんなを裏切って僕の元においで」








「おい、なにさわいで……、葉月ちゃん!?これ…は…?」




「おい…どういう事だ?」

春希さんはもうここにはいない。

優雅たちが騒ぎを聞きつけて幹部室から出てきた。




「お前がやったの?」


詩音が少しだけ私を睨む。


『みんなの命はない』…。


「うん。私がやったの」

幹部がザワッとする。





優雅は動じず、私に言った。

「お前、暴れられねぇだろ。嘘つくな…何があった?」
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