生きてあなたを愛したい
「見たままだよ。私、喧嘩できるし、みんなが私が敵のスパイだって気がついちゃったから」



「スパイ…?」


藍音が反応する。
危害を加えるものは排除するって言ってたもんね。


「…出ていけ」

藍音が言った。


「そいつらを傷つけるな!!!!」
取り乱す藍音を龍真さんが動揺したように止める。



真帆は険しい顔で事の流れを見ている。

「葉月」

優雅の声が私の耳に届く。


私は後ろに組んでいた手を前に出す。
その手には春希さんに持たされた銃が握られている。



幹部の表情が凍る。



ごめんね…こうするしか…。
あの人には誰も勝てない。
誰も、敵わない…。



「私が殺したよ」


「「え?」」
















「皐月を殺したのは私」




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