お姉ちゃん、ごめんね…
母のご飯を美味しいと言う翔。

お姉ちゃんの隣で笑顔いっぱいで楽しそうな翔。


私も母も父も、それなりに気を使った初めての夕食時は長く感じた。



夏休みに何度か家で一緒にご飯を食べて、一度3人で母の誕生日プレゼントを買いに行った。



母の幸せそうな顔は今でもよく覚えている。


好きなブランドのハンカチとポーチを渡し、ケーキのロウソクを吹き消した母は、「翔君、ありがとう」と言った。


記念に撮った写真には、お姉ちゃんの横には翔が写っている。


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