いつか、雲一つない青空に雨が降ったなら。
「あれ…葉っぱなんて落ちてないじゃない。」





先に誰かがやっておいてくれたのかな。





頼まれなきゃならないほど汚れてはいなかった。





やれやれと何となく雨に当たりたくて部屋に戻らず神社にもたれかかった。





高校3年生、夏が終わったら受験かぁ。





神社を次ぐのか会社を継ぐのか。我が道をゆくのか。





いつまで経っても決まらない選択に溜息を零した。





-ザッザッザッ





前方から誰かが来ている事に私は気づかなかった。
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