いつか、雲一つない青空に雨が降ったなら。
「琴葉さん、ですね」





!?





ハッとして前を向くと高身長の金髪の男がニコッとこちらを見下ろしていた。





着物を着ている。じゃあ母の新しいモデルさん…?





「はい…?」





「琴葉さんにお会い出来る日を心待ちにしていました。」





そう言いながら跪いて手を取り、うっとりとした目で私を見た。





「…は…?」





< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop