午前0時のシンデレラ

黙って、彼女が首を縦に振る。

「……いいのか?」

「……はい」

答えて、

「私も、気になっている気持ちはあって……だから、確かめたいと思うので……」

赤らむ頬をうつむけた。

「ありがとう……」

と、彼女の仄かに火照った頬に、手で触れた。



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