午前0時のシンデレラ

「……互いの気持ちが確かめられるまでは、キス以上のこともしないから」

「……はい」

頷く彼女に、

「でも、キスだけは許してくれよな…。でないと、だいぶ我慢を強いられそうだからな…」

「……気持ちを確かめ合うためになら、構わないですから……」

俺を見つめて言う彼女が、愛しくて仕方なくもなる。

「……なぁ、もう一回キスしてもいいか?」

「もう、三度目ですよ…」

「……何度でもしたいんだよ…」

目の前の唇に口づけたーー。


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