午前0時のシンデレラ

彼女のことを酒を飲みながら待っているとーー、

「……この服って……」

着替えた彼女が現れた。

「うん、やっぱりそれが似合う……綺麗だ…」

あのパーティーの時に着ていた薄紫のドレスを纏うのを、じっと見つめた。

「こっちへ来て、もっとよく見せてくれよ」

ソファーに座ってもらって、グラスを手に眺めた。

薄紫のカクテルドレスから、細く白い手足が伸びて、わずかに濡れそぼった髪と相まったその姿は、あの夜よりもさらに艶めかしくも見えた。


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