午前0時のシンデレラ

彼女が、再び「はい…」と頷いて、

その目で、俺をつと見上げた。

まっすぐに見る瞳に、目が離せなくなる。

最初に出会った時から、そらすこともなく向けられたこの目に、

俺は魅きつけられていたんだと、今さらながらに気づいた……。

「……俺を、好きでいてくれるか?」

気持ちを確かめ合うように尋ねた。


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