午前0時のシンデレラ

彼女が俺を見上げたままで小さく頷いて、

「……。……今日、私の横で気持ち良さそうにも眠る、あなたを見ていたら……」

見つめる視線をはずして、

「私も、なんだかとても愛おしくなって……」

はにかんで告げるのに、

「いや……あれは、忘れてくれ……」

自分まで顔が赤らんでくる。

こんなに純粋に誰かを好きになったことは、初めてなのかもしれないと思って、

そう思うと、もう我慢もし切れなくなってくる……。


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