午前0時のシンデレラ
「馬に乗ったことはないのか?」
問いかけに「ないです…」と、彼女が答える。
「俺は乗れるから、一緒に乗せてやろうか?」
「え…本当ですか?」
不安そうだった顔が、一気にパッと嬉しそうな表情にもなる。
「ああ、2人乗りも可能なら、一緒に乗ろう」
牧場に確かめるとOKが出て、彼女を伴って馬に跨った。
「牧場の敷地内でしたら、散策は自由にされて構わないですので」
スタッフに言われて、「ありがとう」と、馬を歩き出させた。