午前0時のシンデレラ

「仕事を押し付けて合コンとか、おかしいだろうが。なのにどうして、君もそれを受け入れるんだよ?」

「……明日提出しないといけないものだからやっておいてと机に置かれて、帰ってしまったから、やるより仕方がなくて……」

また責めるような口調にもなっていたせいで、彼女の声がだんだん小さくなっていく。

「……何度も言うが、怒ってるわけじゃない。ただ、そういうのは困るからって、ちゃんと言えよ…」

「はい…だから私が、しっかりしないとって……」

声がますます消え入りそうにもなって、

「……おまえも優柔不断で悪いが、もっと悪いのは仕事を押し付けた社員たちだからな…」

慰めるつもりで、頭を軽く叩いた。


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