午前0時のシンデレラ
「大丈夫って、本当になのか?」
「はい、本当に。……仕事の方は、以前のようなこともだいぶなくなってきましたから」
脚立を持ち出して、立てながら話した。
「ああ…それは言っておいたからな…」
言うと、
「……社長が言ってくださったんですか? ありがとうございます」
と、顔を向けた。
「……ああ」
彼女の顔を見つめながら、(俺にはそれぐらいしかできないが)と、再び思った。
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