午前0時のシンデレラ
振り向くと、こないだパーティー会場で会ったばかりの三枝がいた。
「ああ、おまえか……」
「なんだよ、元気ないな? 何かあったのか?」
「…いや、まぁな…」と、言いよどむ。
「時間あるなら、これから飲みにでも行くか? 付き合うぜ」
「…うん」頷いて、近くのカウンターバーに入った。
ロックを頼んで、一息に煽る。
「…なんか荒れてないか? 何かあるんなら、話してみろよ…」
「ああ……うん…女のことでな…」
「…女?」と、聞き返される。