〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜
学校…
行きたくない。
行ってなんの得があるの…
でも、この学校の理事長が佐々木さんだから…サボるわけにはいかないわ。
行かなきゃね__
行く覚悟を決めたら目を閉じる。
『学校のトイレへ』
心の中で念じる。
__ピカーッ
あたりが光り一瞬で私は学校のトイレに移動した。
いわゆる瞬間移動。
私は、超能力者。
それも、ただの超能力者じゃなくてなんでも出来ちゃう超能力者。
瞬間移動なんてお手の物。
心の中で念じれば人を一人殺すどころか国一つ消しされてしまう。
そんな私は幼い頃
__化け物
と呼ばれて来た。
だから、今は誰にもこの秘密を言わないことにしている。
幼い頃のような思いは絶対にしたくない。
私は人とも関わらない。
関わったらいずれバレる。
そしたらその後__
__裏切られる
だから誰にも言わない。そして誰とも関わらない。
こんな能力いらなかったのに。
早く死にたい__
毎日思う。
だけど、私は死ねない。
私の体はどんなに傷つけられようが痛みを感じるだけで死にはしない。
なぜかはわからないけどおそらく私の能力のせいだろう。
これから永遠に生き続けるのかと考えるとゾッとする。