ウミとリクのアイダ


両手で顔を持ち上げられ、ほっぺをひっぱられていた


「いたいいたた…海実ちゃんいたい!!」


「はははっ」



泣き顔見られたくなくて目に力を入れてつぶる…



「なぁ、みのり」



海実ちゃんの声は優しくてとっても落ちつく


「目開けないともっとひっぱるぞ?」



ゆっくり目をあけるとそこには、王様様みたいに笑う海実ちゃんがいて…


「なゃーに…」



「だったらみのりも同じ高校受験してみろ。みのりの頭なら難しくないだろ」



そう言うと海実ちゃんは私を持ち上げる



「うわっ!!」


海実ちゃんは王子様みたいなイケメンだから周りの女の子達からの歓声が聞こえて、私が注目されてる


「海実ちゃんおろして!!恥ずかしいよ!」



「やっとみのりの顔見えた」



「瀧川君!私にもそれやって〜」
「わたしもわたしも!」


海実ちゃんを見下ろしてるこの状況…


私に向けてくる満面の笑み



やっぱり海実ちゃんは王子様なんだね…


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