ウラガエシ
−−ずっと好きだった。



彼の両腕に抱かれて眠る夜を何度も夢見て、一人で毎晩自分の体をまさぐった。指が自分の敏感な所に触れるたび、本当に彼がそうしているかのような錯覚を覚えた。

彼の写真は部屋の壁を覆いつくし、いつ、どこでも彼がカナをみていた。

どんな恥ずかしい瞬間も、笑顔で。


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