遊女になりたかったの
台所で、夕飯を作っていると、恋人が起きてきた。

「今日は、何?」

豚しゃぶのサラダと、野菜たっぷりの味噌汁、実家で採れた野菜の漬物とご飯。

普段、野菜を食べない恋人への嫌がらせだ。

それでも、毎回、うまいと全部食べてくれるから、これでも身体心配してるんだぞと、心の中でつぶやく。

「じゃあ、いってくるよ。」

「うん。また、朝にね。」

軽いキスをして、恋人は、仕事に行った。

私は、後片付けをして、広いベッドに寝転んだ。
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