遊女になりたかったの
初めて
初めて店長とした時のことは、今でも覚えている。
店長がアパートにくる前に、シャワーを浴びて、綺麗な下着をつけた。
アイシャドウも、チークも、口紅も、ピンクを使った。
髪をゆるくセットして、ふんわりとした淡いピンクのワンピースを着た。
その姿を見た店長は、
「綺麗だ。」
と言って、私を抱いた。
全部終わったあとに、店長の腕の中でつぶやいた。
「遊女になりたかったの。」
「遊女?」
「でも、勇気がなくて、ラブホテルで働いて、元ラブホテルに住むことにしたの。」
「そうか。」
初めて、好きな人に抱かれてわかった。
自分は遊女に、なれないと。
初めて、好きな人の腕の中で眠った夜。
遊女になって、身請けされる夢を見た。
店長がアパートにくる前に、シャワーを浴びて、綺麗な下着をつけた。
アイシャドウも、チークも、口紅も、ピンクを使った。
髪をゆるくセットして、ふんわりとした淡いピンクのワンピースを着た。
その姿を見た店長は、
「綺麗だ。」
と言って、私を抱いた。
全部終わったあとに、店長の腕の中でつぶやいた。
「遊女になりたかったの。」
「遊女?」
「でも、勇気がなくて、ラブホテルで働いて、元ラブホテルに住むことにしたの。」
「そうか。」
初めて、好きな人に抱かれてわかった。
自分は遊女に、なれないと。
初めて、好きな人の腕の中で眠った夜。
遊女になって、身請けされる夢を見た。