らずべり味〔徒然日記〕
「私たち、帰れますかね?」



翌日、二人とも仕事だった。




九州だけでなく、こちらにも影響が出ており、新幹線がストップしていた。




私たちは、よほどの事がない限り休めない。




もし休むと、誰かが休日返上で、出なければならないのだ。




だから何としても、帰り着かなくてはいけない。




学会どころではなくなってしまい、帰る方法を話し合う。




弱った体に精神的ショック。



一瞬目眩がしたが、倒れてる場合じゃない。



自分に言い聞かせ、気合いを入れる。




知人の方にも相談に乗ってもらった。





大阪へ行って、飛行機を使う事も考えたが、結局京都駅で様子をみることにした。





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