らずべり味〔徒然日記〕
「少しずつ状況は変わるから、乗れるかもしれないよ。」



京都駅まで送ってくれて、そう言って下さった知人の方にお礼を言って別れた。



学会会場では広島で折り返し運転という情報も、駅に着くと山口まで伸びている。




でも駅で誰に聞いても、博多まで行く保証はしてくれなかった。




「とりあえず、行ける所まで行こう。博多まで行けなかったら、そこで考えよう。」




先輩の言葉にうなずき、私たちはホームに上がった。



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