らずべり味〔徒然日記〕
高校の同級生は、私の勤務中に亡くなった。






私は今、白衣を着ている。

今は仕事中なんだ。



と自分に言い聞かせて、友達が死んでしまったという感情を必死に押さえた。




でも迎えの車に白い布で包まれた彼女が乗り、その車が遠ざかっていくと、もう我慢できなかった。




その場にうずくまり、泣いた。





そして思った。




どうして、彼女たちだったのだろうか、と。






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