らずべり味〔徒然日記〕
「ああ言えば、そのままタクシーを使うと思ったのかな…」



先輩が呟く。



確かに、どうしようもなければ、「〇円で〇〇まで行って下さい!」とタクシーに交渉しようかとも相談した。




しかし、やはりあの言い方は、ないと思う。



あのドライバーは、バスセンターに並ぶ、長蛇の列を見て何とも思わなかったのか。




震源地に近い所の人々は、ライフラインが止まったり、家が壊れたり、怪我をしたり。



もっと大変な思いをしてるのだ。




こんな時こそ、自分に出来ることで助けあうべきじゃないの?





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