らずべり味〔徒然日記〕
『ケース1』
「この前会ったオバさんが、あんたに紹介したい人がいるって。」
まだ親と同居してた二十代の頃、母親に急に言われた。
「それって… お見合いって事?」
「そうみたいね」
母もクールに答える。
そのオバさんとは、私が子供の頃近所に住んでた人で、母とスーパーに居た時に偶然再会した。
「あらー、大きくなって〜」
と、そのオバちゃんにシミジミと言われたが、昔も特に親しかった訳でもなかった。
だから、その人からお見合い話が来るのも不思議だった。
今の私を、何も知らないのに。
「この前会ったオバさんが、あんたに紹介したい人がいるって。」
まだ親と同居してた二十代の頃、母親に急に言われた。
「それって… お見合いって事?」
「そうみたいね」
母もクールに答える。
そのオバさんとは、私が子供の頃近所に住んでた人で、母とスーパーに居た時に偶然再会した。
「あらー、大きくなって〜」
と、そのオバちゃんにシミジミと言われたが、昔も特に親しかった訳でもなかった。
だから、その人からお見合い話が来るのも不思議だった。
今の私を、何も知らないのに。