らずべり味〔徒然日記〕
部屋の子機をとると、早速彼から次のデートのお誘い。




ちょっと迷ったけど、会う事にした。



もっと違う面を知る事が、出来るかもしれない。






「どうする事にした?」



下に降りると、母が聞いてきた。




「会うことにした。」



「あんた、あちらのお母さんに気に入られてたよ。挨拶の笑顔が良かったって。」



残されたオバさん達で、食事したらしい。



笑顔って言われても…



もろ商売スマイルだったんですけど。




連絡の早さは、好意の高さを表す。


彼の連絡が速攻だったのも、お母さんに言われたからじゃないか。



母は、そう言う。




うーん…



どうするかなぁ…




そしてもう一度食事に行ったけど、印象が変わることはなく。



私の心をグッと掴むような面を、見つけられなかった。




「次はさ、ドライブ行こうよ。」



彼が明るく話しかけてくる。




数秒間、悩みに悩んで



「うん」



と、言った。




次は、次こそは、何か変わるかもしれない。





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