らずべり味〔徒然日記〕
『ケース2』



それから数年後、ありがたい事に、また紹介してくれる人がいた。



その人は母の友人で、私も知っているオバさんだった。




でも前の苦い経験から、断ろうと思った。



その辺りの事情も、オバさんは母から聞いていたらしく、今回は連絡先だけもらい、後は自分たちで会いなさいと言われた。




これなら友達に紹介してもらう感覚に似てる。




会う事を伝えると、約束の日、わざわざ家まで彼が迎えに来てくれた。




家の前で挨拶をして、彼の車へ乗り込む。





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