恋の法則〈+〉
ケラケラと笑う声は聞き覚えのある声だ

『そろそろお迎えに上がろうか、姫。今回ばかりはナイトも来れねぇよ?病室と言う名の檻の中で大人しく待っとけよ』
ツーツーツー

電話が切れた音までなると機械音が止まる

華「言ったじゃない...私達は海くんの思惑通りになる。逃げなきゃ捕まって、逃げるなら身体の悲鳴が聞こえるって訳ね?これで王子なら残酷な王子様よね」

諒「なぁ、どうしてそんな事出来るんだ?」
華「悪魔だから」

二人の会話についていけねぇ

華「怒った?それで良いの」
諒「怒るかよ...俺はそれでもお前のSOSを見逃さねぇよ」

諒汰が急に華音を抱き締める

諒「嘘はやめろ。海は来ねぇし、お前はここからも逃げねぇだろ?」
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