それでは始めましょう

「だって、私、３番目の女だったんだもん」

超久々に告白というものをされ浮かれていた私。すぐにガンちゃんにも報告した。 その『彼』との初デートをし、彼の部屋へと向かうと、部屋の前で言い争いをしている二人の女性。彼を見ると真っ青な顔して来た道を引き返そうとしている。それに気づいた女性達は彼の名前を呼びながら鬼の形相で迫ってきた。彼は私を置きっぱなしにして彼女達から逃げていった。

「すごいよね、二番目じゃなく、三番目だよ？タフな男だよね。私には無理無理」
呆れているのか、不憫な女だと思っているのか、ガンちゃんはこめかみを押さえながらため息をついた。

「じゃ、それからつっきーは男いないの？」

「プライベートなことは話せないんです。事務所通していただけますか？」

『お前はどこぞのアイドルか！』て突っ込みに『てへっ』とぶりっ子ポーズをしてみると、ものすごーく冷たい視線が返ってきた。