* Wonder-room…No.7 *
父から 小鳥遊家の長男の奏夢様、長女の寧々様の話は幼い頃から聞かされていた。

仲の良い兄弟で、奏夢様が寧々様を溺愛している事まで

初めて二人を目にして こんな綺麗な人達がいるんだと思った

奏夢様は 背が高くスラリとモデルの様な 見た目で 顔が男でも惚れそうな位に綺麗な人。こんな人がいつも近くにいたら 俺 惚れそうだと…

寧々様は 一言で言えば可憐。凛とした美しい花が咲いた 高貴な気品を感じる女性。俺は一目で寧々様に恋をしてしまった…

なのに…寧々様は俺に タメ口を希望し…自分のパーソナルスペースを簡単に許す。ドキドキが更に加速して 隣にいる事すら緊張するじゃないか…

「諒陽君、ねぇ」

あ~気安く俺の手を触る 寧々様…

「///寧々ちゃん、あの…?」

ニッコリと笑いながら 顔が近いんだけど///

「諒陽君の髪って すごくサラサラで綺麗…シャンプー何使ってるの?」

俺の髪を触り 頭を撫でてくる

「///寧々ちゃんの髪の方が 黒髪で艶々で綺麗だよ…」

「///え~そうかな?髪が綺麗とか言われた事ないから 照れる…」

嘘だろ?言われ慣れてるの間違いじゃないか?

「それに肌もきめ細かくスベスベ…羨ましい。私絶対負けてる…」

頬を両手で触る寧々様。寧々様の手 しっとりとしていて 柔らかい///

「寧々。男にベタベタ触らないの…」

あっ…奏夢様の目が笑ってない。これかなり怒ってる…寧々様に触られたから?

「寧々おいで…」

奏夢様が 寧々様を抱き締めている?まるで大切な物みたいに…見ているこっちがドキドキするほど 二人は恋人同士のよう

「お兄ちゃん、恥ずかしいよ…諒陽君がいるし…」

「寧々キスしようか?ん?」

「///バカ…」

///奏夢様、それは流石に引くから…

「///寧々照れんなよ。いつもしてるだろ?」

頬にチュッと音を立て キスをする奏夢様。ここは日本の筈なのに 外国にいるみたいな気分になる
格好いい人は何をやっても 様になる…

寧々様…俺もキスしたい…
こんな事を考えてる 執事見習いの俺…

下心ありありで仕事って かなりアウトでキツイ…







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