* Wonder-room…No.7 *
世の中甘い。甘過ぎです…
3日ほど寝込み やっと普通に生活が出来るように戻る。

私の部屋には 毎日誰かが、いつもいる。

夢の独り暮らしの筈が…
自由なハッピーライフは何処行った?

返して…私に独りになる時間を…



朝起きると、必ず鍵を掛けてたのに、輝君が隣に寝ている。狭いベッドなのに…
あなたは忍者か何か?
戸をすり抜ける術でも使ってる?

そして寝顔は何故か
ニコっと幸せそうに寝てる。

毎日、良い夢が見れるなんて
本当スゴくうらやましい。

輝君は添い寝だけで、
私に手を出したりしないから
少し安心している。


起きて暫くすると、
琉衣君が慌てて飛んで来て、
時間がないのに、
私に好きな服を着せて
出掛けていく。
勿論、キスは必ず…
(唇は絶対禁止と約束してる)

琉衣君は アイドル予備群で、
毎日 地方に飛んで 小さな仕事でも
文句を言わずに頑張ってるみたいだ。

その後、朝ご飯を食べて
会社に行く準備をする。

朝ご飯は 管理人の愛斗さんが、それは 超美味しいご飯を作ってくれるのだ。

あの人 管理人の前は 何処ぞの有名ホテルのシェフだったらしい。どうして転職したのかは、謎だらけだ。

出掛けるタイミングで、玄関で煌さんが、ビシッと輝く眩しい笑顔でスーツを着こなし 私をエスコートしながら、車に乗せてくれる。そして 会社前まで送ってくれるのだ。

ここまでだと、この契約 何が不満なの?って言われそうだけど、独り暮らし前と そう大差ない生活だから 多いに不満ありだ。

私 本来お嬢様だから 執事や運転手などのお世話される毎日にうんざりしていた。
だから 自分の力で行動し 電車で会社に行きたい。
これが 独り暮らしの 憧れそのものなのだ。
自由こそが 一番の幸せである!!


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