* Wonder-room…No.7 *
愛斗さん 全員に話した訳じゃないんだ…身分を隠し 普通の対等な立場で過ごしたいから…

「あれ?寧々。帰って来たの?もう何処にも行ったりしない?」

ぎゅうぎゅうと抱き締めて 泣きそうな顔をする琉衣君

琉衣君から 懐かしい香りがする

「ごめんね琉衣君。黙って出て行って…」

「僕ね暫く不眠症だったんだから…寧々が居ないと眠れないよ…今はね 恥ずかしいけど、代わりの子がいるんだよ…寧々に見せてあげる…」

私の手を繋いで 琉衣君が部屋まで連れて行く。ベッドにあるのは 大きな抱き枕…

「///これ、かなり恥ずかしいんだけど…ロケの時も持って行くんだよ…寧々ちょっとは責任感じてよ…」

///大の男が抱き枕って…でも笑えない

「あの琉衣君 早く寝れる方法があるよ…」

「///え?そんな方法あるの?」

「それはね、琉衣君が彼女を作ればいいだけの話だよ」

「寧々は残酷な人だね…まぁわかってたけど…ねぇ気持ちは変わらない?」

えっ気持ちは変わらない?
琉衣君あなたは何が言いたいの?

私より私の事がわかるような
そんな感じの違和感を抱いた…

琉衣君と別れて またカフェテリアに戻った


< 117 / 138 >

この作品をシェア

pagetop