* Wonder-room…No.7 *
「姫…愛斗には会えた?」

煌さんが魅惑のボイスで お得意の後ろから抱き締めながら私に言う

「姫 やっぱ俺じゃダメ?」

///ダメとは 何が?

「///あ~もう…姫は自然と俺を煽るんだな…」

素早く頬にちゅっとキスをして、煌さんがじっと私を射抜く様に見つめる…

「俺さ、正直寧々を堕とす自信あったんだよね…寧々は俺の顔タイプだろ?いつも熱い瞳で見つめていたもんな…だけど心までは 見てくれなかったよな…。何でだろって悩んだよ」

ドキっとした…煌さんは鋭い。私が感じていた感情を間違わずに見抜いていたから

「要はタイプと好きな人は別物だって事だ」

正にそれ…

「///煌さんが怖い…私の心のエスパーみたい…」

「///しょうがないだろ?姫の事は 小さい頃から俺にとって特別な女の子だったからな…」

「煌さんにはわかる?好きなのに 素直になれない天の邪鬼な気持ちが…」

答えは最初から難しい事なんかなくてシンプル…

「それが 寧々の可愛らしい性格であり、男を惑わす小悪魔な魅力だろ?俺は寧ろ大好物だけどね…」

「///煌さんのバカ…いつも余裕な態度と言葉で 煌さんから見たら子供の私を苛めてばかりで…」

「余裕なんてないよ。気付けよば~か…」

「大好きな煌さんは 私にとって 兄の様な存在…いつも側にいて安定した安心出来る人」

「そういう感じだと思ってたけど、実際聞くとキツいな…」

「ごめんなさい。だけど嘘はつきたくないから…」

「あっ…俺部屋に戻るね。姫また明日。おやすみ」

おでこにキスをして 私の前から離れた煌さん…
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