* Wonder-room…No.7 *

気になる…

あれから お兄ちゃんに 拘束される事もなく、平穏な日々を過ごしている

家に帰ると 新婚さながらの生活。あくまでも同居だけど…

朝ごはんを二人で食べて 一緒に出勤して、一緒に帰れる時は 車で送って貰う…そして、夕食を作って 一緒に食べる

家事の合間の休みに 愛斗さんとデートをしてと、中々と忙しい毎日を送っていた…

仕事が忙しくなり 週末も仕事になったのが続いたある日…疲れ切った私が部屋に戻ると 部屋に誰かの気配がする

え?泥棒?
瞬時に身構えながら 携帯を片手に持ちながら ドアを開けた…

そこには…何故か愛斗さんがいる。しかも テーブルには 美味しいそうな私が好きな好物ばかりが置いている?

「お帰り寧々。待ってたよ…」

「ただいま愛斗さん…どうして?」

ポロリと涙が零れ落ちる…

「寧々が頑張ってると聞いて 美味しいもん食べさせに来た。嫌だったか?」

「///嫌な訳ない。愛斗さん嬉しい…」

「ハハ…冷めない内に食べろよ…」

愛斗さんのご飯はやっぱり美味しくて、懐かしいマンションでの生活を思い出す…

「なぁ寧々。またあっちのマンションに戻れないか?」

「えっ?どうして?」

「まぁ 俺が毎日寧々を見たいのもあるけど、食生活ちゃんとさせたいから…寧々ちょっと痩せたしなぁ…」

愛斗さんの提案は ものすごく嬉しいけれど…

「ありがとう。でも私 もうちょっとこっちで頑張るよ。花嫁修業しなきゃ愛斗さん困るでしょ?」

「///可愛い事言うなよ…」

チュッとキスをしてくる愛斗さん…抱き締めて 見つめる…

「じゃあ、後少しだけ 寧々との甘い時間をやるよ…お兄さん」

え?
いつの間に帰ってたのお兄ちゃん?

「お兄ちゃん お帰りなさい。あれ?今日遅いって言ってなかった?」

「ただいま…予定が変更になったんだ…」

「愛斗久しぶりだな…」

「ああ、奏夢の飯もあるぞ。食べるか?」

「そうか、じゃあ頂くよ…」

「お兄ちゃん私先に食べちゃったよ。お兄ちゃん帰ってくるなら、待っとけば良かったなぁ…」

「///寧々お前…タラシだな…」

「///愛斗、どうだ可愛いだろ?」

「///堪らんな…」

二人で何言ってんの?

「私お風呂に入って来ていい?」

「///いいよ…」

「///これもわざとじゃなくて?」

「///勿論…」

「もう訳のわからない会話力はやめてよ…ばか!」

「///更に可愛い…」

「///だろ?」

「だから お前にはやらん…」

「それはないでしょう!お兄様…」

私が居ない間も 二人の掛け合いは ずっと続いていて、お風呂から出ても 会話は終わる事がなく、私は呆れるばかりであった…





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