* Wonder-room…No.7 *
訪問者
今日の朝は目覚めが最高だ。
ベッドには誰も居ない。
独り暮らしは こうでなくちゃ!

毎日 何かあり得ない事ばかりで 私の中で普通がわからなくなりつつある。

ここでの生活に 慣れない様にしなきゃね。

コンコン
珍しく ノックをされる

「寧々、お客様が訪ねて来ているんだけど、入っていい?」

どうしたんだろう?とりあえず、愛斗さんを部屋に招き入れて話を聞く。

「マンション前に スゴい車が止まって、寧々を迎えに来たって言ってるんだけど、知り合いか?」

「えっ誰ですか?」

心当たりはあるけど、まさか?

「小鳥遊(たかなし)。お前 小鳥遊 寧々なのか?」

はぁ~見つかったのか…遅い位よね。

「執事みたいなのが来て、寧々お嬢様に会わせて欲しいって 言われたぞ。」

「愛斗さんお願い。私は今居ないと言って!」

「それは いいけど…お前家出して来たのか?」

「うん。余りにも窮屈な毎日が耐えられなくて、1人になりたかったから…」

「そうか。だけど…逃げてるばかりじゃ 何の解決にもならない。日を改めて話合ったらどうだ?」

いやだけど…愛斗さんの言う通りかも。

「執事の三神さんに伝えて、今週の土曜日に一度 家に帰りますと」

「わかった。寧々偉いぞ。」

愛斗さんは優しく私を抱きしめ 部屋を出て行った。

< 22 / 138 >

この作品をシェア

pagetop