* Wonder-room…No.7 *

計画的犯行

父との話し合いは 私の中で ハーフハーフな結果となったが、家に帰らなくて良いという 素晴らしい自由も手に入った。

部屋を出ると、奏夢兄が待っていて

「寧々、俺の部屋に来いよ…」と強引に連れられ 扉がしまった。

「さっきの態度は何?俺の事試してる?」

はい?誤解してるよ奏夢兄。ちょっと 部屋の温度が急に低い気がする…

「やっぱ寧々、俺に苛めて欲しいんだ」

クスッ…

何がおかしいのか さっぱりわからない。
ち、近い…顔が近い。

顎をクイッと手で上げられ、キス。
今まで 唇にされた事がなかったのに…

「んっ甘いな…寧々の唇。あぁ想像以上。」

何度も確かめる様なキスをする 実の兄。禁断の秘め事だからか、奏夢兄は興奮気味だ。

私は少し冷めた気持ちで、キスされるがままになっていた。

あの住人達のキスと比べたりしてる私は きっと、やっぱり感覚がおかしくなっていたんだと思う。

気持ちのないキスほど、何とも思わないなんて、まるで遊び人みたいな感情が あるって自分自身驚きであり、奏夢兄が余計理解出来なかった。








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