* Wonder-room…No.7 *
朝起きる

うん、いつもと同じ朝
隣には輝君が寝てる
安心してる私は変だ‼

いつもと変わらない朝なのに
いつもと全然違う朝

テンションかなり低めで用意を始める。昨日の奏夢兄の顔を思い出してしまい、ほぼスッピン、眼鏡、パンツスーツの地味系女子の出来上がりだ

はぁ いつも強引な奏夢兄の 弱いところを見せられ 感化されるとは…

カフェテリアで 朝ごはんを食べていると、

「おはよう寧々。あれ、今日はコスプレか?」と愛斗さんが不思議そうに聞いてくる。

「おはようございます‼今日から、転職で新しい職場に行くんです。」

「あ、そう言う事ね。小鳥遊companyか?」

「え?」

「寧々、今日は迎えが来るのか?」

話を切り替えた…愛斗さん?

「おはよう、寧々。用意は出来ているのかな?」

キラキラ眩しい煌さんが、魅惑的な笑顔で私に問う。

「おはようございます‼煌さん、今日は私一人で出社します。いつもの会社じゃないですし…。」

「へぇ寧々転職?ヘッドハンティングでもされた?」

「そんな訳ないじゃないですか…理不尽な転職です…」

「僕のお姫様。ご機嫌直して行きましょうか?」

無理からに エスコートされ、車に乗せられ、小鳥遊companyに送られた。

そして、私は気付かなかった。

煌さんが私の転職先に 迷いなく到着した事を…


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