* Wonder-room…No.7 *
会社に到着し、受付に行く。

綺麗な受付の人に連れられ エレベーターで最上階まで上がる。

「こちらにどうぞ。お座りになって お待ち下さい。」

1人部屋に残された私。窓の外はオフィスビルばかりが見える。景色は凄くいいんだけど…私はどこの部署になるのかな?とぼんやり考えていた。

コンコン…
ドアがノックされ 男の人が二人入ってきた。

私は…口をポカーンと開けたまま固まる。あり得ない…何で?

にっこり笑う煌さんが、奏夢兄と並んで 私に近付いて来たから…

「おはようございます。今日から専務の秘書になります 久遠 煌です。」

え~、煌さんって ここで働いてたの?
しかも秘書って。格好いいし素敵過ぎる…

「寧々、今日から小鳥遊companyを俺と一緒に支えてくれ、よろしく頼むな。」

へっ?何?私はそんな野望も大それた夢もない、ただの平凡な人です。奏夢兄大丈夫?

「専務 まず初仕事は挨拶です。部下の元に行きましょうか?」

はい?今何て言ったの?
耳おかしいのか、専務 誰が?
何かの間違いじゃないかと
パニック状態なんだけど…。

「寧々、今日からお前は専務だ。まぁ、ほぼ煌がフォローしてくれるから 何も心配する事はない。気軽に業務を進めてくれ。」

はい?何?
明らかに人選ミス、会社的に致命的ミスだよ!こんなの 誰1人と社員が納得しないから…
おかしい、誰が決めたの?
頭を抱えて 唸っていたら…。

「困ってる寧々も 最高に可愛いな…」

「専務…わざと俺達を煽るの完璧ですね!」

「奏夢。俺お前とツレで良かったわ。」

「何だよ。今更…お前昔から寧々の事 お気に入りだったもんな…」

二人は友達?頭がパンクだ
もぅキャリーオーバー

奏夢兄が二人になった様に見えた…


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