* Wonder-room…No.7 *
副社長室に向かう前に 秘書課に行き 秘書の方に挨拶をする。

美人と美男子の人しか秘書になれないの?という位、みんな素敵な人ばかり。神様は不公平だと、やっぱり思ってしまった。

副社長室に入る。
コンコン…。

「寧々おいで。僕の部屋へ ようこそ。」

「副社長、専務の寧々さんですか?」

「ああ そうだ。寧々、俺の秘書の高柳だ。高柳、今日はこの部屋には、もぅ来なくていいからな!」

高柳さんはキリリとした、和風美男子。煌さんと並ぶと和と洋。ほぅ…と観賞したくなる いい男の代表みたいな人だ。

「承知致しました。寧々さん 高柳 昴です。よろしくお願い致します。」

「小鳥遊 寧々です。今日は副社長の仕事を近くで勉強する為に来ました。お仕事の邪魔にならない様に気を付けるので、よろしくお願いします‼」

「噂通りに 可愛い人ですね。副社長が溺愛するのもわかります。では、副社長失礼致します」

パタンと、高柳さんは出て行ってしまった。

ギュウと後ろから抱きしめられ、はぁ…と言うため息か聞こえる。

「寧々、やっと来たか。もう朝から寧々に抱き付きたかった。さっきのずっと一緒にいるとか言うの本当にヤバい。俺をキュン死させるのか?ほら、こっち向いて?」

「副社長、私は仕事の為にこの部屋に来たのに、仕事しないなら もぅ帰ります。」

「ちょちょっと待って。俺のやる気は、寧々次第なんだから、帰んな。帰らないで…」

もぅ、ズルい。私が奏夢兄と煌さんの二人のやる気に関わるとか、意味わかんないんだけど…

チュッ…
「とりあえず、これで我慢するよ。」

その後仕事をバリバリと進めて行く奏夢兄の仕事振りを見て、ちょっとだけ副社長も名前だけじゃないんだと、かなり見直した私だった。






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