* Wonder-room…No.7 *

仲の良い兄弟

奏夢兄とランチパスタを食べて 社に戻った。流石、煌さん。二人の距離感と雰囲気が違う事を素早くキャッチしていた。

「奏夢 ますますいい男になったな!昼前とはオーラさえ違うぞ。」

「そうか。兄として妹の事が大事だからな。一生側で見守ってやりたいんだ俺。」

「そっか。じゃあさ、そろそろお前もパートナー見つけなきゃな!」

と 男同士の会話の間も 私はせっせと今日 目を通してしまわないといけない 大量の資料に追われていた。

会社を経営する側は、見えない苦労が山積みで、父も兄も 不平不満など言わず、会社の為に 毎日駆けずり回っている。

だから、本当に信用出来るトップじゃないと任せられないんだと 改めて実感した1日だった。

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