* Wonder-room…No.7 *
トントン…ドアを叩く音がしている
空耳?トントンやっぱり音はする
…気のせい 気のせい…

「寧~々。ほら開けて!」

嫌だ…開けたら最後 100%危険だ×××

「うっ…」

えっ?何か様子がおかしい?

バタン。
ドアが空いた途端…大秦さんが当然の様に スルリと入って来た。

やられた。正直者は騙されるって 最近学習したばかりなのに…私のバカ~。

「寧々何で~俺嫌われてんの~?」

いやいや嫌いと言うか、危険レベル5くらいの要注意人物でしょう…

「もう~何そんなに警戒してんの?大丈夫だから俺に任せてよ~。」

任せれない。怖いよ…

そうだ、ここは素早く奏夢兄に連絡しょう。mailを素早く送って。早く見てお願い!!

カチカチ。ポチ…
助けて!と一言だけ送った…

「さっきからコソコソと何してんの?ねぇソファーに座ってお話しようよ~」

引っ張られて 大秦さんの膝の上に座っている。これって、どうゆう状況?後ろから腰をぎゅっと密着状態?!

やだやだ、恥ずかしいし、普通に座りたい。

「はぁ…いい薫り。香水なの?付けてないなら この薫り…俺ヤバい…」

首だめ。こそばいのに、顔をくっつけて話さないで…わざと?

「大秦さん、それくすぐったいから止めて下さい。」

「嫌だ~これ超癒されるから…もう少し寧々くっつかせて~」

ん~、ただでさえ男性に慣れてないのに、この後ろからの包容は破壊力がMAX…

あれ?前にも同じような事があったような…
その時の私は・・・・・どうだった?

考え事をしながらも 羽交い締めにされて 身動きが取れない私は 大秦さんの胸の中で 静かに時が流れるのを 息を潜めて待つだけだった。












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