* Wonder-room…No.7 *
「寧々、お兄ちゃんが来たから もう大丈夫だから。泣くな。」

奏夢兄は私を守る様に抱きしめる。昨日までの兄とは違い、心から気持ちが落ち着く。

「お兄ちゃん。来てくれてありがとう。やっぱり、お兄ちゃんは私のヒーローだよ。」

「おいおい。聞いてるこっちが恥ずかしいわ…奏夢、お前まだ妹溺愛継続中か?」

「あぁ、そうだよ。ずっと寧々は俺のNo.1。誰も追い付けないだろうな!」

「私もお兄ちゃんが大好きなんだ。彼氏が出来てもね♪」

「おい 寧々まさか、彼氏出来たのか?」

急におろおろする奏夢兄…慌て過ぎだよ。

「まだいないよ。だって彼氏居たことないし。いつもお兄ちゃんが邪魔してたじゃない。私 一生結婚どころか 彼氏も出来ないかも?」

「へぇ~寧々彼氏いないんだ。それもずっとか…」

大秦さん、改めて言わないで お願い…

「寧々彼氏居たことないんだ…」

愛斗さん、何だかニヤニヤして 嫌な感じだ。

「寧々、彼氏が出来たら 一番にお兄ちゃんに報告する事。デートはついて行こうかな?色々今から心配だなぁ…」

お兄ちゃん…流石に デートにはついてこないでね。と心の中で強くお願いした。

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