* Wonder-room…No.7 *
今日は土曜日。大翔さんの個展に行く日だ。まず、朝ごはんを食べて、部屋に戻り 服選び。

この前 愛斗さんと一緒に買い物した時のコーデにしよう。ウキウキしながら、着替えて髪をセット。化粧もバッチリ…

あれ?何か私 すごいテンションが高いな?
何でかな?ちょっと わけわかんないけど 兎に角用意を急いだ

「寧々、用意出来たなら行くぞ!」

愛斗さんに声を掛けられ 部屋を出る

「………」
「寧々、やっぱ今日止めよう。部屋で籠りたい。駄目か?」

ダメに決まってるのに…この人。
たまに訳がわからない言動を…私には理解が出来ないから ちゃんと説明して欲しい。

「愛斗さん、どうしてそんな事急に言うんですか?」

チラリと下から愛斗さんを覗きこんで、質問する。

「……まずい、ダメだ寧々。非常に危険だ。どうしょうか?」

愛斗さんが 遠くの方を見ながら 呟いてる。

「もぅ、愛斗さん…」

ガバッと抱きしめられた?!

ドキン。ドキドキ…
えっ?どうして?

「寧々が悪い。俺を…困らせるなよ…落ち着くまで、このままいさせて…」

やだ。何かすごくすごく恥ずかしい…早く離れて欲しいって思うのに 離さないでって気持ちの両方がある…

これって?まさか…
< 54 / 138 >

この作品をシェア

pagetop